オール電化住宅の住み心地

asahi.comの「住まいのお役立ちコラム」の2005/08/05付記事「オール電化住宅の住み心地」で、オール電化賃貸マンションの居住者を対象にしたIHクッキングヒーターや給湯器のアンケート調査結果が紹介されています。それによると、電気契約が変わったり、ガスの基本料金もなくなることから、光熱費全体が3割程度安くなったと全員が感じているそうです。

IHクッキングヒーターについてはメリットもデメリットもありますが、使いこなしてくるとIHの良さを実感できるようです。その一方で、給湯器については、湯量が足りなかったり、追い炊き機能がなかったりすることが不満になっているようで、あまり評価が高くなかったようです。給湯器を導入する際には、事前に機器の性能や機能を十分に吟味する必要がありそうです。

今後、一戸建てや新築マンションでオール電化住宅の普及が進んでいくと、既存マンションでもIHクッキングヒーターやオール電化に関心を持つ居住者が増えてくることは間違いありません。しかし、既存マンションでオール電化を進めるためには、各住戸の電流容量をどのように増やすのか、既設ガス管の更新工事をどうするのかなど、管理組合として取り組むべき課題がたくさんあります。マンションの社会的価値を維持していくためにも、管理組合としては、バリアフリー化、IT化と並んで、オール電化についても積極的に情報を収集しながら検討を進めていく必要があるでしょう。