8年越しの建て替え計画を中止した築30年のマンション

読売新聞 YOMIURI HOME GUIDEの「ニュース」の2002/06/18付記事「マンション建て替え円滑化法 成立…合意作り なお難題」で、先月末に8年越しの建て替え計画を中止した千葉県の築30年のマンションが紹介されています。建て替えで住戸数を増やし、それを売って住民の負担を減らす計画だったものの、売れるめどが立たず、「住民の負担が多大となる計画では、合意はとても無理」と断念したそうです。6/13の「今日の話題」でも触れましたが、この新法はあくまでも建て替えに関して住民の合意ができた後の手続きをスムーズにするものであり、そもそも合意の形成ができないマンションにとっては何の恩恵もありません。上のケースは住人の多大な負担がネックとなりましたが、マンションを建て替えるにしても、長持ちさせるにしても、結局は住人の間での合意形成が鍵になります。日頃から管理組合活動を活性化することにより、マンション内に良好なコミュニティーが形成できるように心がけましょう。