首都圏マンションの管理費に関する調査結果

住宅新報Housing TIMESの2003/05/02付ニュースで、不動産経済研究所が2002年に首都圏で発売されたマンションの管理費に関する調査の調査結果を発表したことが紹介されています。それによると、1平米当たり管理費は首都圏平均が187.7円で、エリア別では、都区部208.0円、都下185.2円、神奈川県182.8円、埼玉県162.2円、千葉県174.5円だったそうです。また、1戸当たりの管理費の首都圏平均は1万4652円で、エリア別では、都区部1万5207円(平均73.1?)、都下1万5288円(平均82.5?)、神奈川県1万4461円(平均79.1?)、埼玉県1万2843円(平均79.2?)、千葉県1万4696円(平均84.2?)だそうです。平米当りの管理費には±12.3%の変動があるのに対して、管理費の絶対額では±8.7%の変動に留まっているのは専有面積の違いによるもののようです。また、規模別に見ると、管理費(平米当たり)が最も高いのは1000戸以上の超大型物件の233.0円で、次いで29戸以下の217.3円、800?999戸の217.2円と続いており、最も管理費が安かったのは、70?99戸の176.3円だったそうです。最近の1000戸以上の超大型物件と言えば共用設備の充実した超高層マンションということになるのでしょうか。スケールメリットの小さい小規模マンションや、設備に特殊性がある超高層マンションでは、維持管理費が割高になることが実際の数字になって現れています。ただし、実際には駐車場による収入が管理費会計にある程度組み入れられているケースがほとんどなので、この平米当たり管理費をそのまま鵜呑みにしてはいけないことは、2003/03/19の「今日の話題」でも紹介した通り。平米当たり管理費が同額でも、駐車場収入を全額修繕積立金として積み立てているケースと、駐車場収入を全額管理費として使ってしまっているケースでは大違いですので、管理費の金額だけを単純に比較してもあまり意味がありません。駐車場収入の扱いがどのようになっているのかに注意が必要です。