任期1年の役員輪番制の悩み

うちのマンションの定例理事会に出席しました。私はすでに理事を退任しているため、あくまでもオブザーバーとしての参加ですが、理事会の10日後に広報誌発行という任務があるため、毎月の出席が欠かせません。今日の理事会では、来月に年度末を控えて、来年度の事業計画や予算案について話し合いました。3月に行った建物診断とアンケート調査の結果を踏まえて、来期の修繕工事や管理組合行事などの事業計画と予算案について、全員で自由に意見を述べ合いながら、検討を行いましたが、来期は大きな計画修繕が予定されていないこともあり、最近のコスト削減の成果を反映させた形で、3年前に作成した長期修繕計画の見直しを行うことになりそうです。うちのマンションは9月に会計年度が始まり、11月に定期総会、12月にクリスマスツリー、3月に建物診断とアンケート調査、4月に消防訓練、6月に臨時総会、そして7月から次期事業計画と予算案の作成と、1年のサイクルがほぼ定着しつつあります。しかし、うちの役員は1年交代の輪番制のため、いつも悩むのは次期役員候補の方にいつ声をかけるかということ。本来なら次期の管理組合を実際に運営していく立場の方々も、事業計画と予算案の作成には参画してもらうべきと思うのですが、実際に早目に声をかけて理事会に参加していただいても、後になって感想を聞いてみると、「何のことを話しているのかさっぱり分からなかった」という意見が大半で、たった1年でも役員経験の有無のギャップは大きく、また、実際に役員になってからでないと実感を持てないのが現実のようです。やはり管理組合役員の任期は最低2年はないと、うまくPDCA(Plan->Do->Check->Action)のサイクルが回せないと思います。「人生は何事もなさぬにはあまりに長いが、何事かをなすにはあまりに短い」(中島敦『山月記』)のと同様に、「管理組合役員の任期1年は何事もなさぬにはあまりに長いが、何事かをなすにはあまりに短い」となりますか。