輪番制役員とピグマリオン効果

日経BP「BizTech」の企業・経営の2002/06/29付け記事「こうすれば人は付いてくる!!—心理学から学ぶ」で、「ピグマリオン効果」のことが紹介されています。ピグマリオンはギリシャ神話の主人公で、自分のつくった彫像に恋をし、愛と美の女神アフロディーテに願って像に生命を吹き込んでもらい、結婚します。心理学でいう「ピグマリオン効果」とは、ある人物に対して、ある行動を期待し続けると、実際にその人物は、意識している、いないに関わらず、期待通りの行動をとるようになる、というものです。ただし心の中で思っているだけではダメで、積極的に関わり合い、きちんと言葉で示すことが大事です。うちのように役員が輪番制で、理事長を「あみだくじ」で選ぶようなマンションでも、それなりに管理組合活動の活性化ができたのは、この「ピグマリオン効果」によるところが大きかったように思います。毎月の定例理事会で管理組合活動の意義について議論を重ね、広報誌によって繰り返しコミュニティー形成の重要性を説いていく。そうした中で役員や住人の意識が高まり、期待通りのマンションになっていくのではないかと思います。