管理委託契約書を理解するためのチェックポイント

日経住宅サーチの「マンション管理サテライト」2002/07/01付記事「第6回 管理委託契約書は必ず目を通そう」で、管理委託契約書の意味と内容を理解するためのチェックポイントが紹介されています。私の場合、マンション購入時にはローンの手続きと返済のことで頭がいっぱいで、とても管理会社との契約書まで気が回りませんでした。その後、管理組合役員になっていろいろと勉強をし、改めて内容をチェックすると、詳細な業務仕様書が「見本」となっていたり、費用の事前承認の条項がなかったり、管理会社に都合良く書かれたいい加減なものであったことが分かるのですが、本来このようなことは契約締結時にきちんとチェックしておくべきことでした。「マンション管理適正化法」が委託契約締結前に重要事項説明を要求しているのも、区分所有者が委託契約書の重要部分については内容を把握しておくべきという趣旨によるものです。しかし、契約書全体の内容を正確に把握するにはそれなりの知識が必要ですし、マンションの新規購入者は、購入手続きで忙しく、時間がないことも考えられます。そのような場合には、多少費用がかかっても、専門家であるマンション管理士に助言を依頼するのが得策といえるかもしれません。この場合、マンション購入者個人で依頼しなくても、購入者全員が共同で依頼できるような仕組みがあるといいんですけどね。