機械式駐車場の利用者が埋まらない

日経BP「マンション新時代」の「読者の広場」に、来春の入居を控えた新築マンションの購入者から、機械式駐車場の稼動率が当初売主が仮定した70%を大きく下回り、20%も埋まらない状況だが、資金計画に問題が生じないかという相談が寄せられています。駅前物件で駐車料金が4万円とのことですが、結局のところ駐車場使用料はその維持管理にかかる費用とは関係なく、周辺相場との比較で決まるんですよね。まず、周辺相場を調べて、妥当な金額まで値下げすること。あとは、機械式駐車場はマンションの共用部分という区分所有者全員の財産であり、利用しても利用しなくても全員でその維持費を負担しなければいけないということを、住人のみなさんに理解いただき、早い時期に修繕積立金の値上げを総会で決議する方向で動かれることをお勧めします。そもそも4万円の駐車場使用料が周辺相場と大きくかけ離れているのであれば、売主の瑕疵(あるいは意図的なものかも・・・)を追及して、何らかの交渉の余地があるかもしれませんね。ちなみに、私の住むマンションの機械式駐車場は全戸分あって使用料は「無料」です。車両制限等の関係で機械式駐車場を使ってない方も何人かいらっしゃるのですが、その維持に必要な費用は管理費と修繕積立金として全員から徴収していますので、資金計画的には問題ありません。

前の記事

電子署名の活用

次の記事

管理規約と用途制限