バカの壁

神奈川県マンション管理士会ニュース第16号(2005年7月号)を発行しました。今回も盛りだくさんの内容で全8ページ。管理士会ニュースは当初6ページの構成でしたが、最近は8ページがすっかり定着した感じです。将来的にはちゃんとした冊子としての印刷・発行を想定しているので、ページ数は偶数にすることが大原則。また、1つの記事がページをまたがってしまうことも、原則禁止。記事の長さやレイアウトを調整しながら、ぴったり偶数ページに収めるのはパズルを解いているようで、結構面白い作業なんですよ(^_^)。さて、今回の内容ですが、中原弁護士による個人情報保護法に関する講義内容や、千葉県マンション管理士会の重松さんの講演内容も掲載されています。こちらでご覧いただけますので、どうぞ。この重松さんの講演内容は広報委員の方にまとめていただいたものですが、私の2005/06/22付けのエントリー「マンション管理士が食える日はやってくるか?」で報告した講演内容と比べていただくと、面白いですよ。とても同じ講演とは思えないくらい、報告内容が違ってますよね。養老孟司先生が著書「バカの壁」で、「我々人間は、自分の脳に入ることしか理解できない。」とおっしゃられているように、まったく同じ講演を聴いていても、人によって受け止め方というか、印象に残る点がずいぶん違うんだな、ということがよく分かります。同じような経験は、管理組合運営をしていく中でもよくあります。こちらとしては法や規約に基づいてきちんとした説明をしたつもりでいても、実際にはまったく理解していただけていなかったり、理事会の中で議論を行って、その場では何となく理解したつもりになったけれど、後で議事録としてまとめようとすると、決定事項はいったい何だったのかよく分からなくなったり・・・。 養老先生いわく、「人生でぶつかる問題に、正解なんてない。とりあえずの答があるだけ」だそうです。気楽に行きましょう。