マンション建て替え円滑化法の概要

asahi.com : 生活の「住む」NEWSの2002/06/12付記事「マンション新法成立 建て替え円滑化へ」で、12日午前の参院本会議で成立した「マンション建て替え円滑化法」の内容が簡単に紹介されています。この法律は築30年以上の老朽マンションが今後急速に増えていくことを背景に、建て替え決議後の実際の建て替えをスムーズにすることを目的に制定されたものですが、「等価交換方式」がバブルの崩壊により非現実的となり、従来のデベロッパー主導での建て替えが期待できなくなくなったため、法人格をもつ組合を設立することにより、住人による資金調達や契約等の手続きを容易にしたという趣旨のものです。しかし現実には、それ以前に、どのようにして建て替え決議のために住人全員の合意を形成するかという難しい問題があります。現在検討されている区分所有法の改正案も建て替え要件の明確化をめざしていますが、法の整備だけで解決できる単純な問題とは到底思えません。かなり難しい案件になると思いますが、私たちマンション管理士の活躍が最も求められる場のひとつであると言えるでしょう。