大規模修繕工事の進め方のポイント

日経住宅サーチの「マンション管理サテライト」の2003/01/06付記事「第19回 大規模修繕工事の進め方」で、大規模修繕工事の進め方のポイントが紹介されています。専門委員会の結成から、監理会社の活用、コンサルによる劣化診断、施行業者の選定、発注、工事着工、アフターメンテナンスに至るまで、要点が簡単に説明されています。うちのマンションは築6年目なので、大規模修繕はまだ先の話なのですが、昨年行った鉄部塗装工事はその予行演習のような形でとても良い経験になりました。まず最初に、適切な工事仕様と予算を決定するためには、工事内容や材料、工程等について、管理組合もそれなりの技術的な知識を持たないといけません。また、工事中は居住者へのお知らせをタイムリーに行い、工事を進めていく際に発生する様々なトラブルに迅速かつ的確に対応していくための連絡体系もしっかりしておく必要があります。システマティックな品質管理の進んだ工業製品と異なり、建築業界での品質管理は現場の作業者のスキルレベルや監督・監理といった人の資質に依存する部分がかなり大きいため、信頼できる業者やコンサルをどのように見つけるかということも課題になります。塗料の色違いや変色、塗りムラ等、いくつかの失敗も経験しましたが、その半面、相次ぐ雨天順延にも関わらず、住人のみなさんによる車両移動の協力を得て機械式駐車場の塗装工事がスムーズに完了したことは大きな収穫でした。大規模修繕は7年後に予定。コストダウンを図りながら、ブロードバンド対応やバリアフリー等、どのような「リノベーション」を考えていくか。それが楽しみです(^_^)。