すみだ子育て支援マンション認定制度

住宅新報Housing TIMESの2003/01/10付ニュースで、墨田区が、子育てしやすいマンションを独自に認定する「すみだ子育て支援マンション認定制度要綱」を取りまとめたことが紹介されています。20歳代前半の転入と30から40歳代の転出が目立つ現象に対し、ファミリー世帯を呼び込む目的だそうで、区が認定したマンションであることをホームページ上で公表し、プレイロットなどの整備費用に対し、補助金を出す予定だそうです。東京都も先月「優良マンション登録表示制度」を創設するなど、良質な住宅ストックの確保を目指して、マンションのハード面やソフト面での性能を情報提供する制度が整備されつつあることは評価される動きといえるでしょう。ただし、忘れてはならないのは、区分所有者が主体となった管理組合活動が継続的に行われているかどうかということ。税金をつぎ込んでせっかくプレイロットを整備しても、維持管理が悪く数年後に朽ち果ててしまうのでは困ります。ソフト面でも単に管理規約や長期修繕計画が定められているだけでなく、管理組合が主体となって定期的にその内容の見直しを行い、正しく運用されているかどうかがむしろ重要になります。せっかく「マンション管理適正化法」によって、マンション管理組合と区分所有者の努力義務がうたわれたのですから、それらの義務を果たし、適正なマンション管理組合運営がなされているかどうかの認定制度もぜひお願いします。