マンションリフォーム協会が設立

建築総合サイト「KEN-Platz」の2003/02/20付ニュース「マンション修繕のノウハウ蓄積目指し協会設立」で、2003/02/18に「マンションリフォーム協会」が設立されたことが紹介されています。この協会は、建築設計者の総合計画力、専門工事会社の技術力、材料メーカーの開発力を結集して、大規模修繕工事のノウハウを整理・体系化し、実践することを目的とするそうで、初代会長は関東学院大技師の田辺邦男氏。個人会員19人と法人会員30社によるスタートで、初年度は会員向けのセミナーを4回と公開セミナーを2回予定しているそうです。大規模修繕工事を成功させるためには、建築技術というハード面でのノウハウが重要であることは言うまでもありませんが、それと同じくらい重要なのが、大規模修繕工事を計画し、実施していくための管理組合運営というソフト面でのノウハウでしょう。住人の意見をどのようにまとめるのか、良いコンサルや施工業者をどのように見つけるのか、工事中のトラブルにはどのように対応するのか、アフター保証はどうあるべきかなど、大規模修繕を初めて行う管理組合には分からないことばかりですが、かと言って勉強を怠り、何もせずにいると、結局はしっぺ返しが自分たちに及んでくることになってしまいます。いずれにしても、建築技術というハード面でのノウハウと管理組合運営というソフト面でのノウハウが車軸の両輪となって、初めて大規模修繕は成功します。大規模修繕を控えたマンション管理組合はそのことを理解しておかなければいけませんし、それを周知徹底する役割が行政や私たちマンション管理士会に求められているように思います。