首都圏の新築分譲マンションの管理費相場

日経住宅サーチの「知る・学ぶ」の「住宅なんでもHow much!」の2003/03/11付け記事、「管理費相場を大公開 お宅のマンションは高い?安い?」で、三大都市圏の新築分譲マンションを対象に、「管理費、修繕積立金、修繕積立基金、駐車場料金」の4点セットについて調査したデータが公開されています。それによると、2002年の首都圏の新築分譲マンションの管理費は月174円/平方メートル、修繕積立金は75円/平方メートル、修繕積立基金は3,750円/平方メートル、駐車場料金は16,040円/台だそうです。ちなみに、分譲価格は3,873万円/戸、専有面積は74.43平方メートル。修繕積立金は住宅金融公庫のリ・ユースマンション基準(優良中古マンション基準)に基づくもののようですが、うちの場合、長期修繕計画を真面目に作成したら、入居当初の85円/平方メートルでは全然足りないことが分かって、築4年目に2倍の170円/平方メートルに値上げした経緯があります。修繕積立金が75円/平方メートルで本当に足りるのかどうか心配になりますが、マンションの規模や設備、修繕積立基金の額にもよりますし、駐車場使用料が一般会計で使われてしまうのか、修繕積立金会計に残るのかにもよりますので、あまり平米単価を気にしても仕方ないでしょう。要は各マンションで個別に長期修繕計画をしっかり立てて、将来修繕のための資金不足が生じないようにすることが大事です。上のデータはあくまでも販売業者が新築分譲時に設定したもので、修繕積立金が足りないことに気が付いて、その後値上げする管理組合は多い訳ですが、それらの数字は反映されていません。修繕積立金の妥当性を比較するなら、上の新築分譲時のデータよりは、むしろ住宅金融公庫の調査による必要修繕費のデータ月1.6万円/戸のほうが現実味があるような感じがします。