マンション購入者の管理に対する意識

My home@niftyの「お役立ち」の「マンション取得日記」で、都内の30才シングルOL・ゆきさんが自分のマンション購入体験を日記形式で公開しています。第10回の「決めていいのか?それとも・・・・」は、駅徒歩7分、平成8年築45平米、2480万円の物件の検討。狙っていた駅周辺の物件であり、築年数も浅く、条件的には良い物件だったのですが、広さの面でイマイチであり、見送ったそうです。記事の中でこの物件の良い点とイマイチな点がリストアップされているのですが、挙げられているのは設備や広さ、周辺環境、ペット飼育の可否程度のもので、マンション管理に関する項目は皆無でした。自分がマンションを購入した当時のことを考えても、世間のマンション購入者がマンション管理に関して持っている意識は、せいぜい管理費と修繕積立金の合計額がいくらか程度のものですね。もちろん管理費と積立金の違いなど知る由もないでしょう。購入者の意識がこの程度ですから、マンション管理の良し悪しが物件価格に反映されるはずもありません。一生のうちで一番高い買い物をするのですから、少なくとも原始管理規約の問題がないことだけは確認しておくべきでしょうし、せめて積立金残高とか、賃貸戸数率とか、滞納戸数率とか、ある程度管理の状況を客観的に把握できる数字のチェックもしておきたいところ。購入者も住人もマンション管理に対する意識を高め、このようなチェック項目がマンション購入の際の「常識」と言えるようになってほしいものです。