外来語の言い換え案

国立国語研究所の「外来語」委員会が2003/04/25に第1回最終報告として外来語62語の言い換え案を公表しました。50音順の言い換え等一覧はこちら。マンション関係では、「アメニティ」(快適環境、快適さ)、「コンセンサス」(合意)、「スケールメリット」(規模効果)、「セキュリティー」(安全)、「バリアフリー」(障壁なし)、ライフサイクル」(生涯過程)、「ライフライン」(生活線)などが挙げられています。いずれも普段何気なく使っているカタカナ語。日本語で置き換えれば意味がよく伝わるかというと必ずしもそうではない訳で、言い換え案が定着するかどうかは疑問かもしれません。かつて福澤諭吉が英語の「スピーチ」や「エコノミー」をそれぞれ「演説」、「経済」と訳し、それらが日本語として定着した時代とは情報量も伝達スピードもまるっきり違う訳で、無理にすべてを日本語に置き換える必要はないでしょう。ただし、定着度の低い外来語を使うときは、相手が理解しているかどうかを注意しなければいけないことも事実。実際、私の場合、外資系企業で勤務していることもあって、つい英語をそのまま使ってしまうことが多いのですが、一度うちのマンションの理事会で失敗したのは、「(広報誌の原稿の)レビューをお願いします」という言葉の意味が伝わらなかったこと。あとで複数の方から電話をいただいて、「レビューって何ですか?」と尋ねられました。それ以来は「チェックをお願いします」とか、「コメントをお願いします」と言い換えるようにしていますが、やはり「チェック」とか「コメント」とか横文字が入ってしまいますね(^_^;)。