マンションのFTTH化

総務省の報道資料の2003/04/30付「インターネット接続サービスの利用者数等の推移【平成15年3月末現在】(速報)」によると、ADSL加入者数が2003年3月末時点で700万回線を突破し、前年同月の238万回線の約3倍になったそうです。FTTH加入者も前年同月の2万6千回線の約10倍増の30万回線。伸び率の点ではADSLよりもFTTHがはるかに大きく、2006年3月末にはADSL加入者の1,400万回線に対して、FTTH加入者は700万回線にまで達する模様。今後はFTTHが急激に普及していくようです。実際、私の住むマンションも昨年NTT東日本の「Bフレッツ」と有線ブロードネットワークスのサービスエリアとなり、「管理組合との交渉はお任せください」などと書かれた、契約を勧めるチラシがよく入っています。希望者さえいれば、共用部分の設備の工事・維持費用は業者持ちのようです。幸いうちのマンションはADSLで快適なスピードが出ているため、FTTH導入の要望はまだないのですが、もし現時点で居住者の方から要望があった場合には、その対応は結構難しいように考えています。それはFTTHのプロバイダーをどこにするかといいうこと。すなわち、FTTH導入工事自体は普通決議で可能としても、いったんどこかの業者に決めてしまうと、その後の変更が難しくなるためです。全員がFTTH化を希望しているような状況であれば別ですが、現時点では少数の居住者からの要望だけでしょうから、大半の方がまだ具体的な考えを持っていない状況で、単純に普通決議で決めてよいものかどうか、悩ましいところです。とりあえずFTTHについては、将来インターネットの利用状況等が変われば、普通決議でプロバイダーが変更される可能性もあることを利用者の方に理解していただいた上で、導入を進める必要があるかもしれません。