中年からの「食える資格」

asahi.com : 仕事・資格の「週間朝日・アエラから」のAERA:2003年5月23日号記事「中年からの「食える資格」 若い者に勝つ勉強法」で、人生半ばにさしかかってから資格を取得して、新しい人生を踏み出すことに成功した6人の方が紹介されています。49歳の行政書士は、営業一筋20年の人脈・ノウハウを活用して、開業3年目でサラリーマン時代の収入を上回ったという元信金マン。47歳の社会保険労務士は、大手スーパーサラリーマン生活に見切りをつけ、独立5年で事務所の売り上げが5,000万円になったそうです。42歳の司法書士は、コネもカネもなく38歳で失業した後、独自の勉強法で難関資格にスピード合格し、開業2年目で約1,500万円の売り上げだそうです。37歳のファイナンシャル・プランナーは、元化学メーカー営業。人生を見据えて決断し、家計の見直し相談センターの相談員として活躍中。60歳の弁理士は、JT役員退任後57歳で資格をゲット。「覚える」のではなく「理解する」という勉強法で難関を突破したそうです。いずれのケースもしっかりとした目的意識を持って資格を取得し、その資格で食っていくという固い決意の元で成功した方々です。本当に立派だと思います。平成14年度試験の合格者の平均年齢が42.9歳というマンション管理士も、早期退職制度などにより長年のサラリーマン生活に見切りをつけ、マンション管理士として独立・開業を目指してがんばっておられる方がたくさんいらっしゃいます。一部では「食えない」とか、「仕事がない」とか揶揄されたマンション管理士も、最近では管理組合との間で顧問契約を締結される方も増え、ようやく士業としての手ごたえを感じるようになってきました。どんな資格でも取るためにはそれなりの努力が必要ですが、それを生かすのはそれ以上に難しいこと。専門家としての知識やスキルに加えて、営業力や交渉力、ひいては人間力のようなものまで問われることになります。マンション管理士の活躍の場が拡がることが、マンション管理の適正化に資することは言うまでもありません。私もボランティアとしての活動を通じて、そのような方々を応援していきたいと思います。