改正区分所有法の施行

改正区分所有法が2003/06/01に施行されました。今後、すべてのマンション管理組合で管理規約の見直しが必要になります。しかし、2003/05/16の「今日の話題」で紹介したように、改正区分所有法に沿った形で標準管理規約が改正されるのが11月中旬のですので、それを待ってから管理規約の変更を検討しようと考えている管理組合が多いと思われます(何も考えてない管理組合のほうが多いのかもしれませんが・・・)。ちなみに私のマンションの定期総会は11月下旬なので、標準管理規約に沿った形で管理規約の変更案を議案とできるかどうかは非常に微妙なタイミング。パブリックコメントの実施が8月中旬のようですので、この段階の改正案の内容でとりあえず総会議案を準備しておいて、議案書配布の直前に改正標準規約に沿った形に直すか、最悪、来年の総会で再変更という形でしょうか。いずれにしても、現時点では、ほとんどすべての管理組合が旧法に沿った管理規約を抱えている状態ですので、改正区分所有法と管理規約が食い違う場合にどちらが優先されるのかという議論が残ります。例えば、大規模修繕工事は特別決議が必要なのか、普通決議で可能なのか、という問題。これに関しては、2003/04/14の「今日の話題」で紹介したように、専門家の間でも意見が分かれているようですので、どこかのマンションで裁判沙汰になって判例でも出ない限り、判断が難しいようですね。管理費等の時効が5年なのか10年なのかも、今年中に出る見込みの最高裁の判断を待たないといけないように、世の中結構あいまいなことが多いのが現実。リスクを取りたくなければ、すべて厳しい方の条件で考えていくしかないようです。