八王子市内の都市公団分譲マンションで大規模欠陥工事

asahi.com : 住まいの2003/06/20付記事「都市公団の分譲マンション約20棟で大規模欠陥工事」で、都市基盤整備公団が89年から90年にかけて分譲した東京都八王子市内にある46棟919戸の団地型分譲マンションで、これまでに22棟に外壁のひび割れなど、大規模な欠陥工事が見つかったことに対し、国土交通相が公団総裁を文書で厳重注意処分にしたことが報じられています。22棟のうち3棟は鉄筋が不十分で危険のため、基礎部分を残して建替え中だそうで、この3棟を施工した山岸建設(横浜市鶴見区向井町)大和建設(東京都文京区湯島)、太陽建設(東京都新宿区大久保)を6カ月の指名停止、工事を監督した市来崎建築事務所(東京都港区赤坂)を2カ月の指名停止処分にしたとのこと。築10年後の2000年3月に一部の管理組合が行った大規模修繕の事前調査で、コンクリート充填不足、かぶり厚不足、配筋不足などの欠陥工事が発見され、その後次々に欠陥工事が明らかになったようです。この欠陥マンションについては、かねてから報道されてきていますのでご存知の方も多いと思います。これまでの費用の総額は92億円に上るそうで、当時これほどの大規模な欠陥工事を見逃した公団の施工監理の甘さにも驚かされますが、逆に建替えを含む大規模な補修が実現できているのも公団ならではという皮肉な結果と言えるでしょうか。