空き巣ねらいに割られたガラスの交換費用
読売新聞 YOMIURI HOME GUIDEの「住まいの相談室」の2002/06/20付記事「空き巣ねらいに割られたガラスの交換費用は誰が持つのでしょうか」で、賃貸アパートで空き巣に狙われ大きなびびが入ったガラスの交換費用を誰が負担するのかというQ&Aが載せられています。もちろん空き巣が捕まれば空き巣に損害賠償請求できる訳ですが、実際には犯人が捕まらなかったり、支払い能力がなかったりで、アパートの大家さんが負担することになるとのこと。では、分譲マンションの場合はどうでしょうか?窓ガラスは一般に共用部分ですが、各住戸が専用使用する部分ですので、標準管理規約では「通常の使用に伴うものについては、専用使用権を有する者がその責任と負担においてこれを行わなければならない」とあります。空き巣による被害は「通常の使用に伴うもの」と言うよりは、ある意味で事故のようなものですので、一般には管理組合の負担とすべきものでしょう。ちなみにうちのマンションの場合は共用部分の火災保険の特約でガラス保険に加入していますが、一定の免責金額がありますので、その場合の免責金額は管理組合負担になるでしょう。窓ガラスに限らず、専用使用権のある共用部分の維持管理費用については、区分所有者の負担か管理組合の負担かがはっきりしないケースが結構あります。例えば専用庭の植栽の剪定費用や枯損したときの植え替え費用など。あまり規約の文面にとらわれずに、それぞれのマンションの事情に合わせて住人のみなさんでよく話し合って決めていくべきことだと思います。