知ってるようで実は正しく理解していない言葉

文化庁ホームページの「国語に関して」の「平成14年度「国語に関する世論調査」の結果について(PDF版:632KB)」で、「役不足」「確信犯」「流れに棹(さお)さす」といった語句の意味を約6割りが誤って理解していることが発表されています。全国の16歳以上の男女3,000人を対象に調査したもので、有効回収数2,200人の結果だそうです。恥ずかしながら、私も上の3つは全部間違った意味に理解してました(^_^;)。知ってるようで実は正しく理解していない言葉も結構多いということですね。管理組合でも同様に、「理事長」、「監事」といった基本的な役職の意味を正しく理解していない人が結構多いようです。「理事長」ひとりの決裁で何でもやってしまったり、「監事」が会計業務を行っていたり、おかしな運営をしている管理組合も結構あるようですので注意しましょう。あるいは、管理会社にすべて任せっきりで、まともに理事会も開かないなど、そもそも「管理組合」自体の意味を理解していない住人が多いのがむしろ実情かもしれません。実際、私自身も輪番制で管理組合役員になるまでは「管理組合」の意味をまったく理解していなかったので、エラそうなことは言えませんが・・・。一方、「あしたは休まさせていただきます」、「お会計のほう、1万円になります」、「千円からお預かりします」という表現については、「気になる」と答えた人が平成8年度調査よりも増えており、正しい国語の使い方に対する意識も高まりつつあるようです。マンション管理に関しても、マンション管理適正化法の施行以来、建替え円滑化法の施行、区分所有法の改正などの法整備が進み、マスコミでも取り上げられる機会が増えたことにより、世の中の意識も高まりつつあるように思います。この大きな時代の「流れに棹さす」ように、私も微力ながらがんばりたいと思います。