被災マンションの建替え反対訴訟での最高裁判断

asahi.com : 住まいの2003/06/24付記事「被災マンション建て替え反対住民の上告棄却 最高裁」で、阪神大震災で全壊認定を受けたマンションの建替え決議に関する訴訟で、最高裁が反対派住民の上告を棄却し、決議を有効とした一、二審判決が確定したことが紹介されています。このマンションは神戸市灘区の「六甲グランドパレス高羽」。5分の4以上の賛成で建替え決議が成立したものの、補修で十分とする反対派住民が決議の無効を主張して最高裁まで争っていたもので、2003/05/11の「今日の話題」で紹介したフジテレビの「マンション残酷物語」でも取り上げられていましたので、ご覧になった方も多いのではないかと思います。この中で理事長さんが「時間が経過することによって、みなさんがこのマンションから離れていく結果になる」と言っておられたように、8年という長い年月はマンションという1つのコミュニティーを崩壊させるのに十分な時間だったようです。結果的に管理組合側が勝訴したとは言え、建替えをめぐるマンション住人同士の裁判での争いがどのような結果に終わり、何をもたらすのか、大いに考えさせられる事例となりました。今後建替えがスムーズに進み、住人のみなさんが少しでも早く快適な住環境を取り戻すことができることをお祈りします。