全国初の建替組合設立「諏訪町住宅」

建築総合サイト「KEN-Platz」の2003/06/27付ニュース「決議後に全員合意で申請、全国初の「建て替え組合」」によると、東京・高田馬場にある1957年竣工、全60戸の分譲団地「諏訪町住宅」の区分所有者らが6月25日に全国初の建替組合設立の認可申請をしたそうです。建替え決議をしたのは5月25日ですので、6月1日の改正区分所有法の施行前。集会を欠席した一人を除いて全員が賛成し、欠席した一人も後に賛成したので、実質的に全員合意で建替えを進めることになったそうです。ちなみに建替えの合意形成に成功した背景には、都心部に立地している上、容積率にも相当な余裕があり、居住者は自己負担なしで従前と同じ床面積を取得できるという、かなり恵まれた状況があったようです。うちのように容積率ギリギリで建てられているマンションから見ると、うらやましいケースですね。もっとも、上のマンションも今回の建替えで容積率の余裕を食いつぶし、建替え後は私たちと同じ容積率ギリギリのマンションの仲間に加わる訳ですので、結局のところ問題を先送りにしただけという見方もできるでしょうか。根本的な解決にはなっていないというのがなんとなく悲しいような気もしますね。