管理会社の倒産に備えて管理組合がしておくべきこと

日経住宅サーチの「マンション管理サテライト」の2003/07/07付記事「第32回 管理業者が倒産したら」で、マンションの管理会社が万一倒産した場合に備えて、管理組合が対策をしておくべきことが紹介されています。2001/08/01のマンション管理適正化法の施行により、預金口座を理事長名にすることはもちろん、通帳と印鑑の分別管理や保証契約等が義務付けられましたので、資産面でのリスクは軽減されましたが、実際に管理業務がストップしてしまったら、設備の点検はもちろん、会計業務から日常のゴミ出しに至るまで、困ることばかり。一度管理会社の変更を経験した管理組合なら、別の管理業者への業務の引き継ぎも比較的スムーズに進めることができるかもしれませんが、一度も管理会社を変えた経験がなく、すべてを管理会社任せにしている状態だと、業務仕様の詳細を把握していなかったり、再委託先を知らなかったりで、万一の場合に迅速な対応を取ることができなくなる危険性があります。詳細な業務仕様と再委託先を把握しておくことはもちろん、建物の設計図書や、点検・修繕記録等も管理組合がしっかりと保管しておくのが良いでしょう。いずれにしても、委託先の管理会社がいつ倒産してもおかしくない時代。管理組合としても日頃から準備をしておく必要がありそうです。