やるべきことを黙々とやっていれば支えてもらえる

日経新聞2003/07/30付け朝刊34面の全面広告「安全・安心な都市居住の再生に向けて」で、国土交通省とまちづくり月間実行委員会の主催により、2003/06/25に日本都市センター会館(東京)で行われた「まちづくりシンポジウム」の模様が紹介されています。テーマは「マンション建替え新時代」 。千葉大法経学部教授の丸山英気氏をコーディネーターとして、パネリストには、旭丘第二団地管理組合建替実行委員長の前川恒子氏、集合住宅の将来を考える会代表の島野哲夫氏、高層住宅管理業協会理事長の川崎達之氏、国土交通省住宅局市街地建築課長の宇都宮啓史氏。旭丘第二団地は112戸、築約40年で、エレベーターも洗濯機置き場もなく、所有者の平均年齢は65.5歳。1990年頃から建替えの検討が始まり、現在は建替え同意者が94%に達しているそうです。全員合意を目指して「なぜ建替えが必要か」繰り返し説明し、100号を越える会報で十分な情報提供を心掛けてきた結果とのこと。前川氏によると、「やってみて分かったのは、『何で自分がこんなことを』を思っているうちは、意見をひとつにまとめるのは難しかったが、やるべきことを黙々とやっていれば、支えてもらえるということ」だそうです。実際に苦労を重ねてこられた方の言葉だけに、重みがありますね。映画「ダイ・ハード」でブルース・ウィリス扮するジョン・マクレーン刑事は、「何でオレがこんな目に遭わなきゃいけないんだ」と愚痴をこぼしながらも、愛妻ホリーを助けるために傷だらけになってがんばり続けますが、管理組合役員として日々奮闘されている方にも同じ心境の方が多いのではないかと思います。そのような役員さんにとっては、励みになる言葉ですね。記事の中には「管理士制度を設け人材を養成 川崎氏」という見出しもあり、「え?」と思ってよく読んでみたら、「マンション管理士」ではなくて「区分所有管理士」のことでした(^_^;)。