既存大規模マンションの全住戸FTTH化

NTT-MEのホームページのニュースリリースの2003/08/06付記事「既存大規模マンションの全住戸FTTH化について」で、さいたま市のアルーサ北与野ノースピア上落合(494戸、1992年築)の大規模修繕工事に合わせて、各家庭に光ファイバを2芯づつ敷設する工事を行ったことが発表されています。通常、既存マンションのFTTH化と言えば、光ファイバの敷設は縦系幹線までであり、全住戸まで光ファイバを敷設したのは日本でも初めての試みだそうです。2芯のうち1芯をインターネット接続に、もう1芯は光ファイバを利用した放送サービス等への利用を想定しているようです。既存マンションの場合、空き配管がなかったり、配管スペースの曲率などの関係で光ファイバを引き回すことが困難なことが多いのですが、NTT-MEは「ノウハウの蓄積や商材の選定工夫などによりこの問題を克服」したとのこと。FTTH化の費用は1戸当たり6万円程度。NTT-MEの100Mbpsの回線を加入者で共有する「WAKWAKピアル」のサービスの他に、NTT東日本のBフレッツで一戸建てと同様に100Mbpsのビジネスタイプやベーシックタイプの利用も可能だそうです。今後NTT-MEでは大規模修繕工事等の機会を捉えて既存マンションのFTTH化に取り組み、平成15年度は100棟のFTTH化を目標としているそうです。遂に既存マンションでも各戸への光ファイバの敷設が普通に行われる時代が始まったことに感慨を覚えるとともに、時代を先取りしてマンションのIT化に積極的に取り組まれた、アルーサ北与野ノースピア上落合管理組合のみなさんの熱意に敬意を表したいと思います。