サラリーマン54歳引退論

日経BPエキスパートの「転職ニュース」の「インタビュー」の2003/08/11付記事は「お盆休みに考える「サラリーマン54歳引退論」」。元商社マンで現在、NPOスタッフ、大学非常勤講師を勤める布施克彦氏によると、「多くの会社では55歳で出世競争が完了し、それ以降は役員にでもならない限り、降格か減給が待っている」とのこと。多くのサラリーマンにとって、ローンや子供の教育が一段落する年齢であり、会社に切られるのを待つよりも、自分で積極的にサラリーマンを引退して、かつて余生だった55歳以降を人生再構築期として新たな挑戦をしようと呼びかけています。実際に布施氏も54歳でサラリーマンを引退し、その後はNPOスタッフや大学非常勤講師として活躍中。ただし、何がなんでも54歳でサラリーマンを辞める必要はなく、気持ちの上で「会社に頼る」というのをやめれば、組織の中にいても、また何歳でも引退はできるそうで、「要は、自分自身の人生を生きるための地図は自分で作ろうよ、ということ」だそうです。「これからのサラリーマン、特にIT業界のように変化の激しい世界で働く人は、違和感のある世界にあえて飛び込み、「○○社の○○さん」ではない、個人力を養う必要があると思います。自分をさらしながら変化に対する抵抗力・免疫力をつけていけば、おのずと、自分らしい引退後の生き方が見えてくるはずです。」とのこと。私の場合、長時間残業と休日出勤を繰り返す「会社だけがすべて」の人間でしたが、マンション管理に目覚めたことがきっかけで、図らずも違和感のある世界に飛び込んだ形になりました。「週末マンション管理士」としての活動を続けながら、自分らしい引退後の生き方を模索したいと思います。しかし私の場合、54歳になってもマンションのローンがまだ半分以上残ってますので、とても一段落と言える状態にはなりません。マンション管理のボランティア活動を続けた結果、マンションを手放すことになったという笑い話にならないように、せいぜい気をつけましょう(^_^;)。