マンションの停電対策

2003/08/14に発生した米国・カナダの大停電は、両国の送電網が「第三世界並み」と評されるほど、意外なもろさを露呈した半面、9・11同時多発テロの経験も生かされてか、市民の冷静な行動により、あまり大きな混乱もなく収拾したようです。しかしエレベーターが突然停止したことで、多くの人が閉じ込められ、その救出に当たったエレベーター専門技術者がヒーロー扱いされているそうです。今夏に心配された関東大停電は、原発が相次いで再稼動したことと冷夏のおかげで、杞憂に終わりましたが、停電発生時にマンションの中で一番心配されたのもエレベーター内の閉じ込めでした。停電が起きてもインターホンは使えるものの、夏の暑い盛りにファンも停止したエレベーターのカゴ内で救出を待つ状況は、考えただけでもいやになりますね。あとインターホンで注意が必要なのは、ボタンを3秒以上押し続けないとセンターにつながらないこと。いたずらと誤操作の防止のための仕組みですが、その旨を記載した注意書きがボタンからずいぶん離れたところに掲示されているケースもあり、万一のときにうまく通話ができないことがあると困ります。特に、小さい子供さんがひとりでエレベーターを利用する場合には、インターホンのボタンに手が届くことを確認すると同時に、閉じ込められた場合にはボタンを3秒以上押し続けるということもよく教えておく必要があるでしょう。