住宅改修資金のリバースモーゲージ制度

読売新聞 YOMIURI HOME GUIDEの「ニュース」の2002/07/26付記事「自宅担保に融資、死後清算」で、自宅を担保に住宅改修資金を調達する、日本初の「死亡時一括償還による住宅改良資金融資制度」の適用第一号が紹介されています。自宅を担保に生活資金を借り、死後、売却して清算する「リバースモーゲージ」制度の住宅改修版とのこと。一般のリバースモーゲージ制度は実施している自治体や金融機関が限られるようですが、この制度は60歳以上で自分の土地と家があればOKで、生きているうちは利息だけ払っていればよいとのこと。ただし、残念ながら、現時点ではマンションは対象外のようです。バリアフリー化のためのリフォーム工事や、マンション建て替えのための資金源としてひとつの大きな選択肢になり得るものだけに、今後の法律改正が強く望まれます。ただし、一戸建ては家屋がどんなに老朽化しても資産としての土地が残りますが、マンションの場合はそうはいかないところがネックとなりそうです。仮に法改正が行われたとしても、実際の融資に際しては、適正なマンション管理が行われているかどうかが厳しく審査されることになるでしょう。従来から、優良中古マンション融資制度による簡単な評価基準はありましたが、今後さらに踏み込んだ判断基準が必要になってくると思われます。逆に言えば、その評価基準を満たす方向で、多くのマンションが適正な管理を目指すようになれば、それが望ましい姿なのかもしれません。