熱意とリーダーシップと山本五十六

日経BP「Small Biz」の近藤 昇氏のコラム「こうして起こせ、社内情報革命」の「第37回 情報共有化は“知的な作業”というより“感情の共有”」によると、とかくITというと、「難しいもの」「敷居の高いもの」とか、高度な知的な営みという錯覚があるため、その導入に失敗する中小企業が多いそうです。これは間違いで、ITは経営者が従業員との「感情の共有化」を図るための道具であり、経営者の「組織の風通しをよくしたい」「それによって、もっと自分が考える会社の方向を周知徹底させたい」という、泥くさい熱意とリーダーシップによって実現されるものなのだそうです。マンションの管理組合でも、その経営陣である管理組合役員の心構えは同じこと。IT化までは考えなくて良いとしても、管理組合活動を活性化するには、少なくとも「管理組合の風通しをよくしたい」「それによって、もっと自分が考える管理組合の方向を周知徹底させたい」という、熱意とリーダーシップが必要なことは共通でしょう。近藤氏は、中小企業の経営者に必要な心構えは、「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、誉めてやらねば、人は動かじ」であると結んでいます。この山本五十六の警句も管理組合活動にそのまま当てはまりそうですね。