建替え円滑化法パブリックコメントの募集結果

国土交通省の2002/12/13付け報道発表資料の「マンションの建替えの円滑化等に関する基本的な方針(案)に関するパブリックコメントの募集結果について」と、「「マンションの建替えの円滑化等に関する法律施行規則案」に関するパブリックコメントの募集結果について」で、10/23(水)から11/01(金)までの期間と12/3(火)から12/10(火)までの間にそれぞれ募集されたパブリックコメントの結果が公表されています。それぞれ78件と18件のコメントがあり、その概要と国土交通省の考え方が載せられています。「基本的な方針」では比較的コメントの内容が反映された形で柔軟に修正が行われているのに対して、「法律施行規則」ではコメントがすべてかたくなに却下されているのが対照的ですね。掲示板でN氏から疑問の声のあった50戸未満のマンションが建替え勧告の対象外となってしまう要件も、「集団として周囲に悪影響を及ぼす最小限の規模を規定する必要がある」ということで、そのままになりました。N氏も指摘するように都市部のマンションは7?8割が50戸未満の小規模マンションで、実際に横浜市でも4分の3が50戸未満のマンションです。しかし、実際にはそのような小規模マンションにこそ役員のなり手が少なかったり、管理会社任せの運営をしていたりで、適正な管理が行えずにいるという問題があります。これらの小規模マンションを一律に建替え勧告の対象外とするからには、横浜市のモデル管理規約のような小規模マンションの管理の適正化に向けた取り組みを、国土交通省としてもぜひとも推進していただきたいと思います。