託児室やキッズルームの維持費

読売新聞 YOMIURI HOME GUIDEの「ニュース」の2002/12/27付記事「増える“育児支援マンション”」によると、託児室等の子育てサービスを備えた分譲マンションが増えているそうです。マンション価格の低下により購入者層が若年化したこともあり、販売促進のための付加価値として子育てサービスを備えていることが、購入者にも好評のようです。特に仕事を持つ女性にとっては、マンション内に安心して子供を預けることのできる託児室があることはとても心強いことだと思います。しかし、忘れてはいけないのが、それらの施設の維持費。共用部分の維持費として、管理費にそのまま反映されることになりますので、それらの付加価値によって管理費がいくらアップしているのかを理解した上で購入すべきでしょう。最近はいろいろな付加価値を付けたマンションが販売されるようになっていますが、何か特別な共用設備があったり、特別なサービスを受ける場合は、それなりの対価が発生するということを忘れてはいけません。また、マンションの高齢化と共に、居住者も高齢化していくという現実があります。入居時には小さかった子供たちもすぐに成長し、近い将来託児室やキッズルーム等の子供向け施設は不要になることも十分に予測できますので、記事の中でも助言されているように、そのときにどうなるかについても事前に考慮しておくべきでしょう。私自身の経験からも、マンション購入時には住宅ローンを組んだりで、とても共用部分の設備の維持費や将来のことまで頭が回らないのが現実ですが、将来のトラブル防止のため、少なくともこれらのことについては重要事項説明書の中に明確な記述があるべきと考えます。