「地震時管制運転装置」付きでも閉じ込め発生

asahi.comの2007/07/29付記事によると、7/23の地震で閉じ込め事故の発生したエレベータの大半が、なんと「地震時管制運転装置」を備えたエレベーターだったそうです。ドアの異常を検知して二次災害を避ける緊急停止装置が作動したのが原因とのこと。

「地震時管制運転装置」にはS波(本震)を感知して動作するタイプと、S波に比べて伝わる速度が速いP波(初期微動)を感知して初期の段階で動作するタイプの2種類がありますが、上の記事によると閉じ込め事故が発生したのは、新型の後者のタイプのようです。

今回の地震による閉じ込め事故の多発を受けて、国土交通省が新設エレベーターに地震時管制運転装置の設置を義務化する方針を打ち出したばかりだというのに、これでは何のための装置か分からなくなりますね。自分のマンションのエレベーターが「地震時管制運転装置」が付きの場合、S波(本震)を感知して動作するタイプなのか、P波(初期微動)を感知して動作するタイプなのかを知っておくことも必要かもしれません。

あとは、防災訓練の際にでも、エレベーターに閉じ込められたときの対処方法の訓練でもやりましょうかね。