マンション管理で一番大切なものは何だと思いますか?

「良い管理会社?」
「良い管理人さん?」
「規約や細則のルール作り?」
いいえ、いずれも違います・・・
正解は、「良好なコミュニティー形成」です。
自分のマンションにより永く、より快適に、より安全に住むことができること、それはマンションに住むすべての人々が願うことです。そのためには、管理規約や使用細則によるルール作りや、清掃・点検等の日常管理業務が必要なことはもちろんですが、考え方も価値観も違う、もともとは見ず知らずの住民同士が、同じひとつの建物の中で共同生活をしていくためには、マンション管理という共通の目的を持つ仲間同士として、マンション内に良好なコミュニティーを形成することが最も重要なことだと感じています。ペット、騒音等、多くのマンション問題は、隣人の顔も名前も分からないような未熟なコミュニティーに根本的な原因があると私は考えます。
—UnderThisSeparatorIsLatterHalf—
では、マンション内に良好なコミュニティーを形成するにはどのようにすればよいのでしょうか?その答えがマンション管理組合活動の活性化にあります。マンションの住民は、それぞれ職業も趣味も生活時間帯も違いますし、考え方も価値観も違う人の集まりですので、なかなか交流も生まれません。しかし、たったひとつだけ共通のものがあります。それは自分たちの住んでいるマンションを自分たちで維持管理していかなければいけないということです。
ところが、管理会社にすべて任せっきりの状態では、住民の間に「自らのマンションを自らの手で管理していく」という共通意識が生まれません。管理組合活動を活性化させ、定期理事会の開催、広報誌の発行、管理コストの削減、消防訓練の実施、等々、そういった管理組合活動を地道にこつこつと続けていく中で、次第に住民の間にも自覚が生まれ、マンション管理という共通の目的の下に、全員が一致団結して課題に取り組んでいく姿勢が初めて生まれてきます。これは自分の住むマンション管理組合の理事として、連続 2期に渡ってその活動の活性化のためにリーダーシップを取ってきた私自身の実体験に基づくものです。
マンションの中にこのようなコミュニティーが形成さえできれば、どんな難しい問題に直面しても必ずそれを乗り越えていけるものと信じます。私はマンション管理士としての専門知識と管理組合役員としての経験を持って、みなさんの問題や悩みの解決のためのアドバイスをさせていただくと共に、マンション内に良好なコミュニティーを形成するためのお手伝いをぜひさせていただきたいと思っています。