マンション管理で建築業界にも新たなビジネスチャンス

建築総合サイト「KEN-Platz」の2002/06/21付ニュース「「マンション管理」に芽生える新たな「建築」の仕事」によると、6/21(金)に国土交通省が発表した「マンション管理士活用方策検討会報告書」の内容は、建築業界にとっても新たなビジネスチャンスと捉えられているようです。マンション管理士の活躍等により、今後区分所有者のコスト意識が高まり、不要不急の工事や、建築業界にとって利幅の大きい仕事は少なくなっていくことが予想されますが、逆にマンションを良質な住宅ストックとして捉え、適切な工事を適切なタイミングで行うことにより、長期に渡って資産価値を維持していくという考え方が、広く区分所有者の間に浸透していくものと思われます。今後マンションの加齢が進む中で、マンション管理士の活躍により、区分所有者の意識が高まり、より多くのマンションで適正な維持保全がされるようになって、建築業界の新たな仕事も増えていく。それはまさに区分所有者と建築業界が互いにWin-Winの関係を築くことができた理想的な状態ですが、それだけにマンション管理士には強い倫理観が求められているということにもなります。各地で管理士会設立の動きが盛んなのも、この倫理規定の必要性がひとつの大きな動機になっているといえるでしょう。早期の倫理規定の確立を期待するとともに、私も管理士会設立のために出来る限りのお手伝いをしたいと思っています。