大規模修繕工事直前の小規模マンションを見学

友人のI氏が近く大規模修繕を行うというので、修繕前の現場を見学させてもらいました。築11年、28戸の小規模マンションで、外壁はうちと同じ総タイル張り。タイル張り外壁は塗装外壁に比べて傷みにくいイメージがありますが、タイル自体の耐久性は高いものの、シール部分が劣化したり、タイルが浮いたりするので、修繕費用も結構かかるようです。I氏のマンションはひび割れは少なく、エフロレッセンス(タイル表面や目地部分に白色の析出物を生じているもの)もほとんどないのですが、シール材が溶け出したのか、部分的に黒ずんでいる箇所が多く目に付きました。タイル浮きのエポキシ注入による補修はとりあえず全体の5%を見込んでいて、最終的には実費精算。屋上防水は人が立ち入らないアスファルト防水で、今回は全面の張替えは行わず、補修のみ。管理会社による責任施行方式での大規模修繕工事ですが、修繕積立金の残高の範囲内で収めるために不要不急のものは外すなど、理事会が主体となって詳細な仕様を詰め、見積合わせを行っている取り組みは大変参考になりました。工事中と工事後も見学させてもらう予定。うちの外壁タイルもちょっと気になったので、打診検査用のテストハンマーを買ってきて叩いてみたいと思います。