「マンションの建替えに向けた合意形成に関するマニュアル」発表

国土交通省の2003/01/27付け報道発表資料「マンションの建替えに向けた合意形成に関するマニュアル」及び「マンションの建替えか修繕かを判断するためのマニュアル」の作成について」で、「マンションの建替えに向けた合意形成に関するマニュアル」と、「マンションの建替えか修繕かを判断するためのマニュアル」が発表されました。建替えに向けた合意形成マニュアルでは、建替え決議までの合意形成を、(I)準備段階、(II)検討段階、(III)計画段階の3つのステップに分け、それぞれのステップで、(A)組織の設置、(B)専門家の導入、(C)検討・意見の調整、(D)当該段階における合意形成、という4つの手順を繰り返すことで合意形成のレベルを着実に高めていく手法が詳細に解説されています。建替え決議後の合意形成については、(1)建替え組合の設立、(2)権利変換、(3)工事実施、(4)再入居・新管理組合の設立、の各ステップの活動の内容を詳細に記述し、確実に事業を進めるための方法を明確にしています。一方、建替え・修繕の判断マニュアルでは、(I)老朽化の判定と要求する改善水準の設定を行った後、(II)修繕・改修の場合の改善効果・費用と、(III)建替えの場合の改善効果・費用を把握・算出し、(IV)費用対改善効果に基づく総合的な判断をするという全体のフローに沿って、具体的な手法や留意点について説明がなされています。かなりの力作です。長くなりましたので、とりあえず今日は内容の紹介だけ。