戦略を考える時間を増やす

日経BP「Small Biz」の山田雅彦氏のコラム「儲けてナンボ!電子商店」の「第42回 通常業務に追われてばかりでは、今以上には伸びない」で、私にはちょっと耳の痛い話がされています(^_^;)。人は、忙しく動き回っていると充実感を覚えますが、それでは売り上げを伸ばすための「仕掛け」や「仕組み」作りに費やす時間がなくなってしまい、現状維持の先細り。社内で役割分担を進めたり、一部をアウトソーシングすることで、自分のルーチンの仕事をできるだけ減らし、戦略を考える時間を増やすことが、業績を伸ばすための秘訣だそうです。私も最近は毎日深夜まで会社の日常業務に追われるばかりで、業務プロセスの改善とか、社内IT環境の整備とか、そういった戦略的なことに頭を使う時間的な余裕がまったく無い状態が続いてました。上の記事を読んで反省し、今日は思い切って朝から「開店休業宣言」をして、しばらく日常業務を離れてみたら、おかげで昨年から懸案となっていたひとつの大きな問題が解決に向けて動き始めました。マンションの管理組合運営でも同じことが言えるように思います。理事長さんは他の理事さんへの役割分担や管理会社へのアウトソーシングを進めることによって、出来るだけ管理者としてのルーチン業務を減らし、自分自身は管理組合運営の長期的な見通しや、より快適なマンション居住環境を作るためのアイデアの創出といったことに時間をとる努力をすべきでしょう。横浜型のモデル規約は、役員のなり手が少ない小規模マンションを想定して、理事長とは別にマンション管理士などの専門家を管理者として置くことを提案したものですが、同時に理事長のルーチン業務を減らすことにより、管理組合運営の戦略を考える時間を増やす効果も期待できそうです。