「標準管理委託契約書」改訂に関するパブリックコメントの募集

国土交通省の「パブリックコメントの募集」で2003/02/10付けで「中高層共同住宅標準管理委託契約書」及び「中高層共同住宅標準管理委託契約書コメント」改訂に関するパブリックコメントの募集がされています。新旧対照表がPDFファイルの形で公開されており、今回の標準管理委託契約書の主な改定のポイントは以下の通り。(1)名称が「マンション標準管理委託契約書」に変更」、(2)定額委託業務費の内訳を別紙に明示、(3)管理組合から要求があるときには管理事務の報告を義務付け、(4)管理員室の使用に係る費用をどちらが負担するかを項目別に明記、(5)管理会社が合併したり、マンション適正化法の処分を受けたりしたときの通知義務を明記、(6)宅建業者への情報提供項目に滞納額と修繕の実施状況を追加、(7)守秘義務を追加、(8)3ヶ月前に申し入れることでどちらからも解約ができる権利を追加、(8)自動更新を削除、(9)法令改正に伴う契約変更を可能にする規定を追加、(10)長期修繕計画案の見直し間隔を明記、(11)修繕等の外注を行う際にも企画または実施の調整を義務付け、(12)理事会や総会の支援業務の具体的内容を明記、(13)点検業務については報告以外に改善方策の助言も義務付け、(14)設計図書や規約原本、総会議事録等について管理会社が管理組合の事務所で保管することを義務付け、(15)点検業務に無断駐車等の確認を追加、(16)清掃業務や点検業務にその仕様を明記。また、同コメントについてもかなり密度が濃い内容になっています。ざっと見た感じでは区分所有士会の作成した管理委託契約書がベースになっているようですが、契約解除後の守秘義務も明記するあたりは全管連のモデル管理委託契約書の良い所も一部加えた形でしょうか。いずれにしても、全体的に業務内容がかなり明確化されたことは評価できると思います。コメントの提出期限は2/28(金)まで。