首都圏のペット飼育可マンションの普及率

住宅新報Housing TIMESの2003/03/04付ニュースで、不動産経済研究所が首都圏のペット飼育可能なマンションの普及率調査の結果を発表したことが紹介されています。それによると、2002年年間のペット可マンションは3万592戸(前年比79.7%増)で、普及率は34.6%(同15.5ポイントアップ)だったそうです。足洗い場付きなどペット飼育に積極的な物件はペット可物件全体の63.7%を占めるとのこと。うちのマンションも「他に迷惑または危害を及ぼす動物」でなければペットはOKですので、実際に小型の室内犬を飼っている方が多いです。このような「あいまい規約」の場合にペット飼育可能なマンションとしてカウントされるのかどうかは定かではありませんが、いずれにしてもペット可のマンションは急増しているようです。ペットに関するトラブルの多くは飼い主のマナーの問題ですので、こうしたトラブルを防止するには中高層共同住宅使用細則モデルの中のペット飼育細則例や、東京都の集合住宅における動物飼養モデル規程のようなルールを設けて、飼い主の方の意識を高めていただくことが効果的です。うちのように「あいまい規約」のままでも特に問題がないマンションも多いことも事実ですが、仮に現在の居住者の間でペット飼育に関する基本的なルールのコンセンサスが得られていたとしても、それを規約や使用細則の形で明記しておかないと、住戸の譲渡や賃貸で新しい居住者が入ってきたときに、そのコンセンサスが破られる危険性があることも考慮しておく必要があるでしょう。