豪華共用設備の功罪

asahi.com : 住まいの「週間朝日・アエラから」のAERA:2003年3月10日号記事「マンションに温泉、診療所 共用施設が充実というスタイル」で、共用設備の充実した最近のマンションが紹介されています。カラオケルームや、約100平方メートルの大浴場、フィットネスルーム、カフェ、果てはサウナや露天風呂、温水プールやコンビニ、診療所に至るまで、最近のマンションの共用設備の充実ぶりはすごいものです。このような豪華共用設備を売り物にするマンションは大手業者のオーソドックスなマンションとの差別化を狙う中堅業者に多いそうです。至れり尽くせりのサービスを満喫する入居者がいる一方で、このような豪華共用設備には維持費や管理費の問題が付き物。管理費が無駄にかさむため中庭の噴水が無用の長物と化してしまったマンションや、入居前には利用するのを楽しみにしていた共用施設も実際にはほとんど使う機会がなく、高い管理費に疑問を感じる入居者もいるようです。このような共用設備には日常の管理費の他に、設備の老朽化に伴って将来的に多額の修繕費が必要になることも忘れてはいけません。個人の持ち物なら不必要になればいつでも手放すことができますが、マンションの場合はそう簡単にはいきません。自分にとって本当に必要な設備なのかどうか、管理費や修繕費も考慮しながら検討する必要があるでしょう。