防犯カメラを導入する場合の注意点

日経住宅サーチの「マンション管理サテライト」の2003/03/31付記事「第25回 防犯カメラ導入の是非を問う」で、既存マンションで防犯カメラを導入する場合の注意点が考察されています。東京都港区で4月から施行される「安全で安心できる港区に関する条例」で、新築マンション建築の際に防犯設備の設置が努力義務となるなど、防犯カメラの効果に対する期待は大きいようですが、その一方で住人のプライバシーの問題など、既存マンションではその導入が難しい面もあるようです。うちのマンションもエレベータ内に防犯カメラを設置していますが、実は昨年まで録画済みテープの取り扱いに関する規定がなく、古いテープが管理員室内の箱にたくさん詰め込まれていた状態でした。現在は廃棄と閲覧に関する運用ルールを定めましたので、古いテープは2週間保管した後に3ヶ月以内に裁断して廃棄するようにしています。また閲覧も事件が発生した場合に限定し、管理組合役員の立会いを必要とするようにしました。運用規則自体は全体で数行程度の簡単なものですが、何かルールを決めておかないとなかなか録画済みテープの廃棄もしづらいですし、具体的なルールを詰めていく中で、住人のみなさんの防犯意識を高めると同時に、プライバシー保護の考え方についても理解が深まったように思います。