大規模修繕工事見学会に参加

友人のI氏のマンションの大規模修繕工事見学会に参加しました。現在は外壁タイルの補修とシーリング工事が進行中。あいにくの雨天のため、屋内の工事箇所を中心に、工事責任者の方の案内で現場を見て回りました。この工事責任者の方は12年前にこのマンションが新築されたときの現場監督。現在は所属部署が変わって改修工事の担当になったため、たまたま同じ物件を受け持つことになったそうです。現場を熟知している方に見えもらえるのはラッキーと言えるでしょう。普段目にすることのないコンクリート・カッター、エポキシ注入器、アンカーピンなどをわざわざ展示していただき、参考になりました。ここの工事の見積は外壁タイルの補修については実数による精算としており、実際に足場を組んでのタイルの浮き数の調査結果が気になっていたところですが、実数は当初の予想の半数程度に収まったようです。12年前くらいからコンクリート成型が精度向上し、モルタル層の厚さを薄くできるようになったことから、タイル浮きも少なくなってきているとのこと。最近ではプレキャスト工法により、タイルを現場で貼るのではなく、環境条件の良い工場で直貼りするようになってきているので、浮きもほとんどなくなってきているようです。エントランスにホワイトボードを設置して、「洗濯物情報」のような居住者向けの情報提供をまめに行ったり、工事中にベランダの植木や網戸を仮置きする場所を用意するなど、居住者に対する配慮も勉強になりました。大規模修繕に関するセミナーには過去何回か出席したことがありますが、やはり「百聞は一見に如かず」。このような場を設けてくれたI氏に深く感謝すると共に、管理組合同士の交流を深めて情報交換を行うことの大切さを改めて認識しました。