「マンション標準管理委託契約書」発表

国土交通省の2003/04/09付け報道発表資料「マンションの管理委託契約に係る標準管理委託契約書 について」で、従来の「中高層共同住宅標準管理委託契約書」の改訂版である「マンション標準管理委託契約書」が公表されました。2003/02/18の「今日の話題」で紹介した原案をベースに、2003/02/10から2003/03/28の間に行ったパブリックコメントで寄せられた意見が一部反映されたもの。改訂の概要として、(1)更新契約時に重要事項説明が必要となったことを踏まえ、更新の申し入れ時期を3ヶ月前までと明記するとともに、自動更新条項を削除、(2)管理組合財産の保護のため、出納業務に係る財産の分別管理(通帳・印鑑の管理、収納方式等)について詳細に規定、(3)委託した管理業務と委託費の関係が明確になるよう、委託費の内訳を明記、(4)マンション管理業者の免責事項について整理・明確化、(5)マンション管理適正化法の趣旨の徹底、管理組合等が標準管理委託契約書を使い易くするため、コメントで管理委託契約書、各条項の考え方を補足、の5つが挙げられており、実際の契約に当たっては、具体のマンションの状況に応じ、適宜修正して活用すべきとしています。うちのマンションでは、会計年度が9月に始まって8月末に終わるため、定期総会が毎年11月に行われます。管理委託契約は定期総会の2ヵ月後の翌年2月から翌々年1月末までの1年間にしており、管理規約により契約の締結だけでなく更新についても総会決議事項と定めて、毎年定期総会で管理委託契約の更新の是非を諮る仕組みを作りました。今後は11月の総会に向けて、管理会社と協議を重ねながら、この新しい「マンション標準管理委託契約書」に基づいた管理委託契約の変更に取り組んでいく予定です。