煙体験ルーム

うちのマンションで毎年恒例の消防訓練を行いました。いつものように火災報知器の警報を合図に避難開始。実際に電話で119番通報を行う通報訓練と、水消火器による初期消火訓練を行った後、今年の目玉は煙体験ルーム。最寄の消防署の協力により、煙発生装置で集会室に煙を充満させ、火災のときに発生する煙で目の前がまったく見えないホワイトアウト状況を住人のみなさんに体験していただきました。基本は煙を吸い込まないように濡れたハンカチ等で口と鼻を覆い、姿勢を低くすること。普通に立った状態だと足元も見えないですが、姿勢を低くすると床が見えるようになり、ある程度周囲の状況も掴めるようになりました。この煙発生装置の煙は薬用グリコール液によるもので、ホットケーキのような甘いにおいがして、吸い込んでも特に問題がないもの。実際の火災では煙でノドや目をやられたり、足元に障害物があったりで、煙の中で動くのはもっと大変なんだと思います。消防署の方も44人の死者と3人の負傷者が発生した新宿歌舞伎町のビル火災を例に挙げ、避難通路の確保の重要性を訴えていましたが、マンションの共用廊下やベランダも避難通路として機能を失わないように、日頃から注意をしていく必要があると改めて思いました。