滞納問題に対する取り組み方

asahi.com : MYTOWN : 東京の「企画特集」の「最新 マンション考現学」の2003/05/10付記事「滞納対策 佐藤益弘氏」で、ファイナンシャルプランナーの佐藤益弘氏が、滞納問題に対する管理組合の取り組み方に触れています。佐藤氏は「マンションで幸せに生活するためには心(コミュニティー)体(建物設備)お金(資産管理)の三つの「健康」を維持促進していくことが大切」として、「滞納が発生した後の法的処理の問題よりも、組合内のコミュニケーションを密にすることで予防を促すことが肝心」と訴えています。健康維持のための体力づくりに運動は欠かせません。病気になってから医者に診てもらうのではなく、日頃からちゃんと運動(管理組合活動)をすることが大事ということでしょう。私も「管理組合運営のためのノウハウ」 の19ページで書いているように、滞納問題は対応が遅れれば遅れるほど解決が難しくなりますので、先手・先手で対処していくことが必要だと考えています。ともすれば滞納問題は、巨額の滞納が発覚してからの、督促、少額訴訟、競売といった、法的な手続きの面に目が向き勝ちですが、一番大事なのは、タイムリーな状況把握と、問題が小さいうちに適切な対応をする仕組みを作ること。管理組合活動を活性化することで、住人の管理に対する意識を高め、滞納を予防するとともに、もし滞納が発生した場合には、理事会、管理会社、滞納者の3者で密にコミュニケーションを取りながら、解決のための最善の方法を一緒に考えていくことが大事だと思っています。