「節電器」での苦い経験

asahi.com : 社会の「その他の社会記事」の2003/06/09付記事「「節電器の効果、過大宣伝」 各地で弁護団、集団提訴へ」で、実際にはほとんど効果がないにもかかわらず、電気代を節約できるとして「節電器」を売りつけられた22都道府県の飲食店主ら40人が「被害者の会」を結成し、販売会社を詐欺容疑で告訴する準備を進めていることが紹介されています。問題となっているのはアイデックの「省電王」。ご存知ない方はこちらあたりをご覧ください。実は、うちのマンションでも似たような話に乗せられてしまった苦い経験があり、ホームページで紹介しています。うちの場合は「節電器」の取り付けと電気契約の変更を同時に行い、契約変更のコスト削減効果を節電器の効果のように見せかけるところがミソ。もちろん、結果としてコスト削減が実現できれば、それはそのマンションにとってもメリットがあったのだから、それは正当はビジネスという見方もあるでしょう。しかし、電気契約の変更で大幅なコスト削減効果があることを知らなかった素人を相手に、コンサルと称して電気契約の変更を行い、単に契約を変えるだけのことで数十万円というコンサル料はいかがなもんでしょうか。電力会社に相談すればタダで親切に教えてくれますからね。最近は、マンションの管理コストを節減するとして、多額の成功報酬を受け取るコンサル会社もあります。マンション管理に関する素人を相手にしたビジネスとして否定はしませんが、管理組合がしっかり機能していれば、本来出て行く必要のないおカネなだけに、複雑な心境になります。適正な管理が行われていないマンションは管理会社にとっても、コンサル会社にとっても、「良いお客さん」のようです。