豪華な共用設備に代価を払うのは居住者自身

毎日インタラクティブ毎日住宅情報の「コラム」の2003/06/05付け記事「共用設備」は、最近流行の豪華な共用設備に注意を促す内容。パーティールームやゲストルーム、コンビニや託児ルーム、果てはコンシェルジェや住宅内清掃サービスなど、ホテル並みのサービスを売りにしているマンションもあり、「いかにも豊かで便利な生活を送れそうな気分になるが、施設もサービスもただではなく、代価を払うのは居住者自身だということに留意していただきたい」というもの。たしかに、マンション購入時にはこれらのサービスが一見無料で利用できるように錯覚したり、大規模マンションでのスケールメリットにより、1戸当りの維持管理コストは低く抑えられているように見えてしまったりで、具体的に管理費や修繕費にどれだけの金額がはねかえってくるのかを購入時に判断できる情報はほとんど提供されていないのが現実だと思われます。むしろこれらの豪華設備を、無料または極めて安価に利用できることがセールストークになっているケースが大半ではないでしょうか。かく言う私も、マンション購入時に「駐車場無料」という売り文句につられて購入を決めた一人で、その後、機械式駐車場の多額の維持管理コストが管理組合財政を圧迫していることを知り、愕然とするハメになりました。豪華な設備が一見安く利用できるように見えて、実際は設備を利用する利用しないによらず管理費等に上乗せされるだけというカラクリは、管理費と修繕積立金の違いもあまり理解していないマンション購入初心者にとってはなかなか理解できないところ。このようなことこそ重要事項説明を義務付けてほしいですし、マンション購入者が正しい判断で物件選びができるように、行政の側からもマンション購入者への情報提供や啓蒙を進めてほしいと思います。