地下室マンションの問題

建築総合サイト「KEN-Platz」の2003/07/16付ニュース「「後埋め」地下室マンションの是非で紛争」で、いわゆる地下室マンションの問題が取り上げられています。建築基準法上、地下室が容積率に算入されない等のメリットがあるため、斜面を切り崩してマンションを建てた後に、盛り土をして一部を無理やり地下室にしてしまうというもの。うちの目の前にある高層マンションも、周囲を擁壁で囲まれた一段高い土地の上に建てられたため、まるで薄皮饅頭のように周囲の擁壁部分だけを不自然に残した地下室マンションになっています。建築計画の説明会で「高層マンションを建てるなら、圧迫感をやわらげるために、せめて擁壁を崩して周囲の土地と同じ高さの上に建ててほしい」と要求しましたが、受け入れられませんでした。今になって考えると、擁壁を崩すと地下室にならなくなるため、容積率の問題が生じる訳ですね。実はうちのマンションも緩やかな傾斜地に建つため、一部が地下室扱いになっています。横浜市は国土交通省に対して「共同住宅については地下容積率不算入の対象外とする」という建築基準法の見直しの要望書を提出したようですが、もしこれが認められると、うちのマンションも「既存不適格」になるのでしょうか。複雑な気持ちですね。