マンション管理士の自宅マンション管理組合への関わり方

昨夜行われた、うちのマンションの定例理事会に出席しました。今回は2003/05/25の臨時総会で宿題事項となったCATV会社と締結する覚書の修正案の確認と、9月から始まる来期の事業計画と予算案の決議、エントランスの庇の雨漏りが主な議題。覚書については、当初の契約を終了して新たに覚書を締結する旨が明記されたので、この点についてはOKとなりましたが、うちのマンションの共聴設備を「管理組合の所有」と誤って記載している点については修正がされておらず、再度CATV会社に修正を要求することに。来期の事業計画と予算案については、細かい修正をした後に承認されました(あっ、前回の理事会で決めた「長期修繕計画の見直し」を入れ忘れていたことに今気が付きました・・・今度の理事会で追加してもらいましょう)。エントランス庇の雨漏りについては、役員全員に現場を見てもらい、販売会社に補修を要求することになりました。最近某MLでマンション管理士は自分の住むマンションでどのように管理組合活動に関わるべきかの議論が盛んですが、私自身マンション管理士の肩書きを持つ管理組合役員として自分の住むマンションの管理組合の活性化に尽力してきましたので、複雑な気持ちです。マンション管理組合の運営は区分所有者による自治が基本ですので、何が正しいかよりも、みんながどう考えるかで物事が決まります。住人のみなさんの理解が得られない発言や行動は、たとえそれが法的に正しいことであっても一部の人間の「暴走」に映りかねません。それは「マンション管理士」の肩書きがあろうとなかろうと同じことなのです。本来、管理組合運営の適正化を目指すマンション管理士は、合意形成のプロであるべきなのですが、悲しいことに、現実には合意形成をなおざりにして、「暴走」してしまうマンション管理士が一部にいることも事実のようです。しかし、そのような一部の心無いマンション管理士のために、良識のある管理組合役員がマンション管理士資格を取った(あるいはそれを公表した)だけで、その活動を制限されるのは何か不条理のような気がします。また、マンション管理士の信用失墜行為は法によって禁じられていますが、現実にはそれだけでは不十分。昨日の「今日の話題」で紹介した広告のコピーを「私たちはお客様との信頼関係を大切にします」としたように、マンション管理士の信頼確保のために個人で努力されている方もたくさんいらっしゃいますし、倫理規程の徹底など、士会の果たすべき役割も大きいように思います。